放映時間の都合でストーリーから要点以外を極力削ぎ落としていて、
それが味気なくて映像だけすごい映画かなーと感じていた。
クライマックスはすごく盛り上がるんだけど、そこに至るまでのシーンがなんとも退屈で長い。
でも、通常版で語りきれなかった話を補完した
スペシャル・エクステンデッド・エディションと言う完全版があるようで、
こちらは見違えるように話に厚みが加わり生き生きしていた。
短時間で纏めざるおえない映画の表現の難しさってのを感じた。
つっても「王の帰還」はまだSEE版見てないんだよな…。
映像だけなんて言っても、この映画の映像は半端じゃなくて、一番の見所だと思う。
実写との融合が難しいファンタジーという題材を、
ここまで素晴らしいセンスと臨場感を持たせて形にしているのがすごい。
他には真似できない神がかった映像で表現される圧巻の光景は、
やはり見る価値ありだと思う。
テーマや捻りは薄く、現実味や深みはないと思う。
原作は知らないが、少なくとも映画は。
「二つの塔」などで、どう見てもやばそうな多勢の大軍に
貧弱な少数の戦力でただ突っ込んでいく姿などは
燃える感動のシーンなのかもしれないが、個人的には馬鹿馬鹿しくて白けた。
そんな中でも、サウロンの存在、破滅を招く魔性の指輪に犯され翻弄される者たちの姿や、
非力なホビットと言う種族に役割を与えているのは、面白い趣向だった。
個人的には二枚目のアラゴルンやレゴラスより、
無邪気で腕白なピピンとメリーのコンビが好きだったりする。w
そんな主人公たちは特別強い力があるわけでもなく、
特に「旅の仲間」の戦闘シーンなどでは、
恐ろしいモンスター相手に追い詰められた状況でギリギリの格闘を繰り広げて、
その光景やアクションは豪快で痛烈で、すごくハラハラドキドキだった。w
暗い性格が災いして悲惨な人生を送ることになった男の話。
美しく健全で強い、そんな既存の主人公とは真逆の視点が衝撃的。
世間一般の感覚に順応できない、
人の気持ちが理解できない、ものの価値がよく分からない。
そんな自分にひどい劣等感を感じていて、
必死で他人に合わせて本当の自分を隠して
おどけてみせたりして誤魔化してやり過ごそうとする。
自分が信じられず、生きることに対する罪悪感に捕らわれ、
光の中に身を置くことを恐れ、闇の中にいると落ち着いてしまう。
そうやって自らを落としてゆく…。
自分が嫌になっては人から逃げて、立場から逃げて、
その繰り返しで、ますます深みに嵌っていく。
周囲を見れば、あるのは悪びれない欺瞞。
そんな世界にすら自分の居場所はない。
人を巻き込めば相手も不幸になる。信じたものは脆く崩れ去る。
最後に残ったのは、空っぽの廃人となった自分。
全てを失い、それもいつかはどうでもよくなっていくのだ。
自己投影はおこがましいけど、
ちょっとこれマジで私この主人公の性格地で行ってるっぽくて、やべーと思った。w
読んでいて、傷が癒されていくような、沈んでいくような、妙な感覚に捕らわれた。
これじゃ駄目なのかもしれないけど、個人的には分かる話なんだよね…。
世の中にこういう気持ちを分かってくれる人がいるんだって、すごく驚きとカタルシスを感じた。
なんかぐぐったら、小畑健のイラストを表紙にした新装版が出たというのを聞いた。w
そんな物語、あるよね。
そこで何かを主張し立てる。
登場人物が多すぎても話が纏まらない。
そんなものを面白がって私は読む。
でも、実際は私たちは纏めきれない世界に生きてる。
確かに皆から信頼されてリーダーになる人もいる。
でも、一人で全てを背負ってるわけじゃない。
種を自分なりにいじってみた二次創作。
元は同じ学校で親友だったキラとアスラン。
そして、卒業の日、彼らは違う道を歩むことになる。
「僕は地球に行くよ。育ての親がいる場所だから…。
それにいろいろ勉強してみたいことがあるんだ。広くて大きな国だからね…。」
そう言うキラの希望に光る清々しい眼を、彼の親友のアスランは笑顔で見つめた。
「それもいいかもな。きっとおまえならそこでいろんなものが見つけられるよ。」
「アスラン、君はやっぱり…。」「ああ、俺はプラントで父の仕事を支えることにするよ。」
そう言う彼の目は意志を感じさせた。しかし、どこか陰りがあるようにも見えた…。
「そう…責任感の強い君らしい選択だと思うよ。
でも、例え遠く離れても僕らの心は一緒だ。そう、思っていいよね。」
キラはにこやかにアスランに別れの握手を求めた。
「ああ、聞くまでもないだろ。」アスランは気さくに笑んでその手を取った。2人は別れた…。
そして…皮肉なことにその国同士で大きな戦争が始まり、2人はそれに巻き込まれていく…。
皮肉なことにガンダムのパイロットとして戦士の資質のある2人は
国の仲間を守るために戦場で対峙することになる、と。
アスランからそれを聞くクルーゼ。
アスランはキラは自分が仕留めると言う。
そんなアスランにクルーゼは言う。
「アスラン、生真面目なのが君のいいところだが、まずキラの説得を考えよう。
彼も元は我々と同じコーディネーターだ。
彼を仲間に引き入れることができれば、我々も心強いとは思わないか。」
「キラは苦しむでしょう…。」「それを癒すのが君の役目だよ。」
「……。分かりました。失礼します。」
「アスラン。」「はい。」
「死に急ぐなよ。君の命は君だけのものではない。分かるね?」
「はい…。」
一人になったクルーゼはつぶやいた。
「キラ・ヤマトか…。忌々しいコーディネーターめ。生かしてはおかぬ…。」
一方キラはフラガと話していた。
キラは深く傷ついているようで、言葉にも気力がない。
「そうか。辛いな…。すまない…。だが、辛いのは皆同じだ。
俺だって嫌になるさ。でも、仲間の命からは目を背けられない。
…悩むことはやめなくていい。答えを探し続けるといい。」
「…はい…。」と、キラはそれに頷いたものの、
彼のの表情は一層沈んでいくようだった…。
フラガは自分は残酷だと思った。けれども、この少年の力を借りなければ、
今のところ地球連合の主力となりうる戦力は乏しいのが現状だった…。
休日二人で会うアスランとラクス。
恋人同士の時間なのに二人は触れ合うこともなく、
ただ静かな時間が流れた…。ラクスがぽつりと言った。
「お疲れのようですね…。」「え…いや、すみません。」
「謝らないでください。ただ、いつもあなたは自分の心を押し殺して隠しているようで、
私は婚約者であるのに話相手にもなれないのかと…。」
「そんなことは…。僕から見てもあなたは魅力的な人だと思います。
ただ、あなたに聞かせられるような綺麗な言葉が見つからないのです。」
「……。戦争は仕方のないことだと思います。あなたは犠牲になっているだけです。」
アスランの表情が硬くなる。「…僕は自分でこの道を選んだだけです。
…名残惜しいですが、そろそろ失礼します。」
そそくさとその場を後にしようとする。
「私…!ごめんなさい!」「いえ、何もお気になさらず…。」
「アスラン、私、今度慰霊祭に皆の前で歌うのです!
私こんなことしかできませんけれど、心を込めて歌います!
聴きに来てくれますかっ?」
「…ええ、行かせていただきます。ありがとう…。」
アスランが軍人になったのは父を支えるため、仕方なく。
けれど、母の墓前で号泣する父を彼は裏切れなかったのかもしれない…。
ラクスはそんな彼の後姿を見て思った。
(私はあの方が嫌いではないのに、遠い…。
私たちの婚約で築かれたクライン家とザラ家の結び付き…。でも、何か怖い…。
お父様とザラ議長はまるで水と油のようだわ…。)
そして、キラとアスランは戦うことになった。
アスランを前にキラの攻撃は鈍った。
フラガが彼を叱る。「キラ!しっかりしろ!」
キラも夢中ではあるのだが…。
アスランは言った。「どうした、キラ?そんなものでは何も守れないぞ!」
「アスラン!やめてくれ!君とは戦いたくない!」
「ああ、俺だって止めたいさ。おまえが止めてくれるならな!」
「僕には守らなきゃいけないものがあるんだ!」「俺も同じさ。平行線だな…!」
火花が散った。アスランの攻撃がキラの機体を砕いた。
「うわあああああー!!!」フラガたちは目を見開いた。「キラっ!!」
そしてキラに言う。「キラ、冷静になれ!その機体から脱出するんだ!!」
「あ…あ…!!」キラは必死で抜け出した。
「さて。ガキにばっか頼ってられねえな。俺が精一杯お相手するぜ。」
そして、その戦いは終わり、
その場にいる全員がキラの姿を見失った。
彼は一体どこに消えてしまったのか…。
「宇宙のひずみ…?」「そうです、ラクス様。
宇宙にはそういうものがあって、そこに入ると思わぬ遠い場所へと飛ばされたりするそうです。」
「まあ、素敵ね。私も入ってみたいわ。くすくす…。」
優雅にお茶をしていたラクスだが、ふと争いのことが気になり、気を紛らわしに外に出る。
花園を歩いていた。(綺麗ね…。でも、今は皆誰も見てくれないのかしら…。)
そして、彼女は何かを見つける。「えっ…?」
少年が傷ついて倒れている。こんな争いのない場で。
「何故…!?た、大変…!助けなくては!」
そして、彼女は騒ぎにはせずに侍従を呼んだ。
「ラクス様!これこそ正に宇宙の…!」
キラは眠っていた。脳裏に美しい歌が響く。心地いい。
嫌なことは忘れて、ずっと浸っていたい…。
そして、彼は静かに目覚めた。目の前に広がるのは美しい風景だった。
広い庭の片隅にある小奇麗な離れの部屋に自分はいたようだ。
どこからかあの美しい歌声が流れてきた。
彼はその声のする方へと歩いて行った。
声の主は美しい少女だった。花を愛でている。
その横顔は聖女のようだ。キラはしばらく立ち尽くした。
そして、少女と目が合った。
「あら…?目が覚めましたか?よかった…!」
ラクスは心から微笑んだ。
「あなたはどなたですか…。僕は…。」二人は話した。
「戦争は残酷ですね…。私の婚約者もアスランと言うのです。」
「あなたはどうして僕を許すんですか…。」
「ごめんなさい…。私はあなたが何者であれ、放ってはおけなかった…。
これはどうか私たちだけの秘密に…。」
「無責任だ!僕が悪意のある人間だったら、どうするつもりだったんです!」
「ごめんなさい…。でも…いい方でした…。」
「僕は、僕は!もう戦いたくない…!」
それから、キラは落ち着いた。もう戦争の道具になるつもりはないと言った。
そして、宛てもなく旅立って行った…。
またラクスはアスランと過ごしていた。
ラクスが何かを大事そうに持っている。
それはキラが身に忍ばせていたものらしく、ラクスが受け取っていた。
壊れた鳥の形をしたおもちゃだ。驚くアスラン。
「ラクス…!それをどこで見つけました!?」
「あ…これは…いつのまにか…庭に落ちていて…。
アスラン、図工は得意でしょう?直してくれませんか?」
「僕にそのことについて、正直に詳しく話してくれませんか?」
話を聞いてアスランは顔をくしゃくしゃにした…。
「キラ…生きていたのか…。ラクス、本当にありがとう…。」
彼は心からラクスに感謝した。
空ろな目で雑踏を歩くキラ。遠くで悲鳴が上がった。
そして、小柄な少年が後ろを気にしながら駆けていく。
キラはそれと衝突して転んだ。同じく転んだ相手の少年は悪態をつく。
「いってえ…!ぼーっと歩いてんなよ!石頭!…っと、それどころじゃない!」
しかし、立ち上がろうとして眩暈でひっくり返る。
周りを男たちが囲んだ。「ちっ、おまえのせいで追いつかれたじゃないか。」
「てこずらせやがって、サルガキが。ん…この茶髪のガキも仲間か?」
状況を理解したキラは…。「僕はこの男の子の仲間じゃありませんけど?
でも、酷いじゃないですか。大の大人が数人かがりで幼い子供を。」
「あーん?関係ねえなら手前は黙ってろ!」男がキラに向かってナイフを振りかざした。
キラはそれを受け止め、神がかった動きで男たちを一網打尽にした。
そして、彼らは逃げていった。少年はぽかーんとしている。
そして、隠れた落ち着いた場所に行き自分のことを語り始めた。
少年に見えたが、彼女は少女で、名はカガリと言い、
ある町でレジスタンスのリーダーみたいなことをやっているらしい。
大戦争が原因で次々と様々な町が不安な状況に陥り、混乱が起きているのだ。
「やっぱ力のある奴は違うな。私にも力があったら…あんな奴らボッコボコだぜ!
むしゃむしゃ…ごっくん…ゲホゲホゲホ!!
はあ…ふう…。なあ、おまえ私に力を貸してくれないか?」
キラは冷たく彼女を見やった。
「君は女の子だろ。そんな乱暴な言葉使いはやめたら。
それが人にものを頼むような態度?」
「おまえに関係ないだろ!!…あ、いや、頼む!頼みます!この通り!!」
「嫌だ。君のやってることは人殺しだ。」
「人殺し?こんな世の中で甘ったれたことを言うな!
皆自分のことしか考えない。だから戦って生きるしかない。
それは人の権利だ。」
「だったら死んだ方がいい。それにそんなことをしても無駄だ。
ナチュラルはきっとコーディネーターに勝てない。」
「おまえ…まるで死んでるんだな…。私は諦めない。
強さを補う別の力を手に入れればいいんだ。
キラ・ヤマト…たった一人で地球連合を支えるガンダムのパイロット。
もっとマシな奴かと思ったけどな。」
そして、カガリは不意にキラの胸に飛び込んだ。
「なっ!?」かと思えば、さっと離れ、にやりと笑った。
「これは私が貰っていくぜ、腑抜け野郎!」
手にしているのはガンダムのパイロットの認識キーだ。
そして、少女はかけて行った。
「好きにすればいい。僕はもうガンダムには乗らない。
ガンダムはナチュラルには動かせない。」
カガリは15の時に父と縁を切り、家出した。
強い者に媚びて国を守ろうとするアスハ。
そんな父が地球連合の造ったガンダムを隠していたことがばれ、
彼と国は立場を失い、アスハはいずこかへ身を隠した。
その代わりに立ち上がったのが、この家出少女だ。
連合は懲りずにガンダムを製造したが、乗り手を探すのは難しかった。
カガリは単身でそこに忍び込んで、ガンダムに搭乗した。
無茶な搭乗者の出現に周りは慌てたが、試してみなけりゃ分からないと当人は思った。
なんとも不器用な形であったが、一応何とか乗っている。
そして、速攻猪突猛進。彼女はこれで敵に立ち向かおうとするが、足をすくわれる。
その様子が報道されるのを見たキラは驚き駆け出していく。
結局自分は戦いの中に生きるしかないのだろうか…。
キラがその場にたどり着いた時、カガリは破れ、敵の捕虜となっていた。
アスハはそれに苦しみ、キラに娘を助けてくれと頼み、
キラとカガリが事情による生き別れの姉弟であることを打ち明ける。
彼はこうなってついに自分の意志を示したのだ。
カガリはザフトの牢獄に。ザラがそれを見に来た。
後ろにはアスランがいた。冷めた瞳でカガリを見つめていた。
「フン、ナチュラルを騒がせているレジスタンスのリーダーがこんなガキとはな。
皆の前で処刑してやる。それまで腐った飯でも食っていろ。」
カガリは燃えるような目でザラを睨み付けていた。
「…生意気なサルだ。立場を弁えろよ。」
ザラはカガリの胸倉を掴んだ。カガリは彼に唾を吐いた。
「くっ…!明日にでもこいつを処刑しろ!!」
夜、誰かの足音がカガリの元に近づいてくる。アスランだった。
「おまえは…!」「しっ!もうレジスタンスはやめろ。そうすれば、こっそりお前を助けてやる。」
「おまえ…。おまえは何でザラに従ってるんだ?」「ザラが俺の父親だからだ。」
「!…フン、おまえもあの腑抜け野郎と一緒ってわけか。」
「あの腑抜け野郎?」「地球連合に味方するキラ・ヤマトさ。」アスランの表情が固まった。
そして、2人は話した。「おまえはキラのほんとの友達じゃないんだ!
大切なものを守らないで、それ以外に何が残るって言うんだよ!
こんなのおかしいよ…!」少女の瞳から涙が零れ落ちた。
後に残されたアスランは…。
「キラ…。俺はどうしたらおまえを救えるんだ…。
俺にできるせめてものこと…。」
そして、彼は気付いた。自分にできることが何なのか…。
そんな中クライン派の者たちは地球連合との和解という道を考えていて、ザラ派と意見を違えていた。
それを疎ましく思ったザラは、軍の力を強めて行き、
ついにクラインの非を問い、彼を投獄してしまう。
クラインに明日はなかった。自分が死ぬ日も近いと感じていた。
クラインは娘のラクスを逃がしていた。
ラクスは供の者と供に遠き地へ逃げて宛てもなくさ迷っていた。
どこかでキラのことを考えていた。そして、二人は再び出会った。
2人は驚いた…。そして、キラは彼女に言った。
「怯えないで。今度は僕があなたを助ける番だと思います。」
キラは密かに彼女を受け入れ匿った。
ラクスは彼の前で激しく泣いた。
「どうしてこんなことになってしまったの…!
争いなんて望んでないのに!それなのに、私は何もできないの…!
誰かが私を父を皆を助けてくれたなら…!」
「争いを望む人たちもいる。僕はそれを否定できない。
でも、争いがなくなればいいと望む人がいるんだ…。僕の他にも…。
ラクス、僕はあなたの力になりたい。そして、僕は僕の道を行く。
皆とは違う道を行く。あなたが望むなら、僕はあなたのお父さんを…。」
そう言って彼は彼女に手を差し出した。
「僕を信じるなら、どうかこの手を取って。」
ラクスはおずおずとそれに手を伸ばした。「キラ…!」「さあ、行きましょう。」
そして、彼はクラインを救出して、「新たな国」を創ると宣言した。
コーディネーターもナチュラルも関係ない争いのない国。
他国を攻めたりはしない。自分たちの考えを他者に押し付けない。
それでも、自己防衛の範囲で敵を退けるためになら戦う。そんな国だ。
キラは言った。「人は世界のために戦うことなんてできない。
けれど、大切な人を思う気持ちは皆同じだと思います。」
そこにはキラの友人たちとアスハの姿もあった。
クラインたちの声明に世界は揺れた。
戦いに疲れた人々の間にじわじわと変化が訪れて行った。
それにザラ議長は怒り心頭だった。
「おのれ、クライン!!くそ!くそっ!
屑め!皆屑ばかりだ!許さんぞ!!」
「議長、どういたします…。」
「殺せ!!私に従わぬ奴は皆殺すのだ!!忌々しいナチュラルどもを皆血祭りにあげろ!!」
そんな彼の元にアスランは現れた…。
「おお、アスラン…!おまえは父の傍にいてくれるな。
私と供にあり、私の敵を倒すのだ!」
アスランは静かに父に近づき、その胸を貫いた。
「ぐふっ!あ…ああ…!アスラン…貴様…!!」
「あなたの傍から人がいなくなる。その理由をあなたは考えるべきだ。」
傍にいる側近の兵士はあわてた。
「ご子息!あなたはなんということを…!!」
「黙るんだ。ザラ議長は戦争の失態の罪で死んだ。
これからは俺が軍を指揮する。
人に向けた刃は自分に返って来るものだ。
そうして全ては失われていく。
プラントはこのまま父と供に滅びるか?
この戦争を終わらせる!」
クルーゼはそんな皆の前から忽然と姿を消していた…。
「これは思わぬ展開だ。キラ・ヤマト…あの少年と馴れ合うか…?
いや、世界が変化したところで私はもはや救われない。
そして、人はやがて平和の大切さを忘れて行くものだ。
地獄に行くなら皆を連れてだ。滅びの紅い花が咲くのが見たいんだ…。」
彼は人の気配の全くないある閉じたラボにいた。
そこでずっと探し求めていたものを見つけた。
「ここにあるこの細菌兵器を世界にばら撒いてやる。
これは人の細胞をめちゃくちゃに破壊する。
醜悪な野心のために密かにこんなものまで作っているとは、
まったく我が父らしいことだ。それも今や私の手にある。くくく…。」
しかし。「なるほどね。そういうわけか。俺がそんなことはさせないぜ。」
声と共にその場に銃声が響き渡る。
「フ、フラガ…。貴様…!何故私の元に…!!」
「さあ?因縁って奴じゃない?俺だって考えなしじゃないのよ。
へえ、仮面を外すと男前じゃないか。
事情はともあれ、おまえも俺も命をかけて戦ったのさ。
その結果だ。文句は言いっこなしだ。せめて安らかに眠れ。
さてと、これはとりあえず焼却処分だな。やれやれ、俺の親父もなかなか酷い奴だぜ…。」
後書きコメント
SFは特に疎い分野で、ほとんどが荒筋書きのような表現になってしまい、
めっちゃご都合主義展開で、あちこち突っ込みどころ満載でこっ恥ずかしい内容。
戦う時にトリーまで持ってたのかよとか、カガリの行動めちゃくちゃだろとか、
新しい国を作るって言ったって手元にそれだけの力はあるんだろうなとか、まあその他いろいろと。
つーか私キャラとか設定の名前すらよく分かってません。(もう死ねよ。)
私が思うに、純粋で楽しくて夢を見る時期…かな。
現実にぶち当たりすり減らされていく前の瑞々しい感性。
甘酸っぱい記憶。あの日に戻りたいと大人たちは言う。
私にはそんなものなかった。
求めても手の平からこぼれていく…。
合わない方は回れ右がお勧め。
もうルサンチマンにすら縋りたいとは思わない。
自虐で笑いを取れるようになることが今の目標。
口汚い本音全開です。2の話とかも普通にしちゃってるし。w
よい子は真似しないように。
言いたいことを言ってしまってるけど、
私の言葉には何の力もありません。
ここにある文章を勝手に無断転載したりはしないでください。(まずいないとは思いますが。w)
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