オードリー・ヘップバーン主演で、彼女が一躍有名になった作品だそうで。
品よく愛らしい雰囲気で、彼女の美貌は何か印象的なものを持ってると思う。
老いて亡くなった今でも語り継がれているもんね。
慈善活動とかも熱心にしてたんだよね。
上っ面じゃなく本当に素敵な人と言うのは時を越えても愛されるものかもね。
格式ある王家の娘として生まれ、常に皆から注目され、
王位継承者としての責務に追われる自由のない生活、
それに耐えきれなくなり、勢いでこっそり外の世界に飛び出してしまう王女様。
彼女にとってはそこで見るもの触れるもの全て新鮮な冒険で楽しくて仕方ない。
初々しい行動や羽目を外した行動、
王女様がそんなことしちゃっていいの??というようなハチャメチャな出来事が楽しい。
自分が置かれている立場が、自分を解放してくれない。
そりゃあ、あんな生活じゃあね。偉い人は大変だ。
たった一日その立場から逃れて、そこに幸せを見つけた。
けれど別れが来る。それは切なくて、それでもやっぱり、
王女が国を捨てて愛に生きるとか言い出さなくてよかったと私は思ってしまった。(笑
自分にとって一番好きな地はこのローマです、と言った台詞は印象的だった。
去っていく男の姿に叶わぬ願いを見た。
でも、悲嘆に暮れるのではなく、その現実を受け止めて生きると言うようなスタンスがいい。
あの新聞記者たちが最後に示した誠意で思い出が守られてよかった。
ドラマティックなシチュエーションもさることながら、それだけでなく、
この纏め方とメッセージ性は個人的に好感度が高い。
現時点ではあれが彼らにできることの全てだったのだと思う。
まあ、王女が後々国の体制を変え再会することを誓う、とかでもよかったけどね。
いや、これは妄想。(笑
状況証拠により恋人殺しの疑いを問われ無実の罪で、
ショーシャンク刑務所に投獄される男。
しかし、男はそこでの惨めで侘しい生活の中でも、
折れることなく毅然と希望を求めて生きた。
それは私欲のために秩序を破ることではなく、
ただ、こんな生活の中でもできることを探したいという思いだった。
一人の人間としてありたい。どんな状態にあろうと、決してそれは譲らない。
けれど、犯罪者の社会復帰はそう簡単なものじゃない。
シャバに帰っても、いつも自分を卑下しながら人の目を恐れ…。
そんな人間が社会の中でやっていけるだろうか?
滑稽だが、彼らにとっては牢獄の中だけが安心していられる居場所だった。
しかし、そんな彼らをこの男だけは人として見ていた。
その意志と機転によって、この刑務所に新しい風が吹き込む。
それは世間一般の生活と比べれば、ささやかなものであったかもしれないが…。
彼の姿に感化され、囚人たちは自分の人生に意味を見出そうとしていた。
何を持って人の人間性を判断するのだろう?事の良し悪しの線引きをするのだろう?
肩書きがありさえすれば、果たしてそれが絶対に正しいのか…。
主人公は寡黙で不器用だけど、謙虚で思いやりがあって、
芯が強くて泥にかぶることも厭わず前向きに努力する。
主人公は目立つようなかっこいい活躍をするタイプではない。でも、むしろこんな人好きだな。
エンターテイメントとかではない地味な話だけど、中身のある良作だと思う。
宮崎駿さんの息子さんの吾郎さんと言う人の作品ということで、
よくも悪くも注目された作品のようだね。
ジブリにとって大打撃になったんじゃないかな。
乱れていく世界を舞台に、上手く生きられない少年を主人公にした
現代社会的なテーマを持たせた作品とある。
まあ、社会不適合な人間の自己啓発を美化せずに
描いてるところは個人的には好感を持ったけどね。
仕方のないことは潔く諦めて受け入れよう。
でも、そうでない守るべきことのためには頑張ろう。
辛くともそれと向き合うことが、自分にとって本当に行くべき道。
この言い分は正にその通りだと思う。身のつまされる話です…。w
でも、これを履き違えたりするから問題なんだよね。ある意味この映画も…。
メッセージ性の面では、おかしなことを言ってるとは特に感じなかった。
まあ、それはいいとして、ストーリーと演出がちょっとね。
ストーリーはベタで小ぢんまりとしすぎで、これじゃ素人の考えた話だよ。
「戦記」って内容じゃねえし。
演出は特にぐだぐだすぎる。表現したいことは何となく伝わっては来るんだけどね…。
宮崎作品にある打てば響くような演出力のある
小気味よく魅せるアクションや雰囲気のある光景にはほど遠かった…。
音楽だけ壮大な感じで、ボロそうな町並みの風景の中バックで流れるのが浮いてた。w
それとも人生は蓋を開けてみなければ分からないものなのか…。
知能や体に障害のある少年に彼の母親は健常者と同じ世界で生きさせた。
その世界は少年にとって決して甘いものではなかったが、
彼はそこで何かを見つける。
愚かで馬鹿にされてばかりだけど、愚かゆえの突拍子もない発想と行動力で、
時に普通の人にできないことやってのけて人を動かしてしまう。
彼の人生は決して万人に理解されるものではないのかもしれない。
でも、そんな人生も悪いものとは言い切れないのではないか…?
上辺の輝きに惹かれ、ミーハーな夢を求めるヒロイン。
けれど、その世界に幸せはなく、
いくら蔑ろにされて都合よく扱われても純粋に彼女を想い続ける主人公を見て、
多くの時を失いながら最後に本当の愛とは何かに気付く…。
ドラマチックで題材の描写が上手くて深くて、唸るほどいい話だった。
だけど、現実的には難しい話だとも思った。
でも、問題に対して開かれた希望を見せてくれる物語は
胸がすっとして惹かれるんだよね。切なくもなるけど…。
ギネスに載ると言われるほどに極度に肥満した男が何者かに武器で脅され、
胃が破裂するまで食べ続けさせらるという奇妙な殺され方をして死んだ…。
そして、現場に残された「大食」の文字。
間髪入れず新たな殺人事件が起きる。
あくせくと悪どく稼ぎまくっていたことで有名な弁護士が、
休日であるはずの日から仕事場で血まみれの死体になっているのが発見される。
そして、現場には「強欲」の文字…。
「憤怒」、「嫉妬」、「高慢」、「肉欲」、「怠惰」、「強欲」、「大食」。
キリスト教における七つの大罪になぞらえた連続殺人の始まりだった。
ある熟年のベテラン刑事と若い新米刑事がこの事件の担当になり組むことになる。
直情型の新米刑事の行動をなだめ、常に冷静に物事を分析するベテラン刑事だが…。
彼らの人生談など交えながら、時に反発もし合いながらも協力して、物語は進行する。
犯人は頭が沸いてイカれちまってるんだよ、と次々と起こる奇怪な惨状を見て新米刑事は言う。
しかしベテラン刑事は、愚かであればここまでのことを簡単にやってのけることはできない。
犯人はこの殺人で我々に何かを訴えようとしているのではないか、と言う。
彼らは止まることのない巧みな殺人ゲームに翻弄されながらも、
その一見狂気にしか見えない異常な行動に込められた意味に迫っていく。
犯人は人の罪を問うている。罪とは何なのか?
ベテラン刑事は語る。現実は厳しく簡単には上手く行かないものだ。
人は欲望に負けて楽な方に逃げたくなる。その姿は時として醜い。
刑事などと言う仕事をして、これ以上こんな世界に付き合わされるのは、
もううんざりになった。もういい加減隠居したい。
この仕事が入らなければこの老刑事は後数日で引退のはずだった…。
けれども、若い熱意と生命力に溢れる新米刑事は、
困難の中でも正しさと希望を求める心を見失いたくないと返す。
そして、事件はそんな彼の予期せぬある行動を持って完結する…。
手放しでいい映画だったと言える。
好奇心でどんどん話に引き込まれる。しっかりした内容で奥深い。
見事な筋書きだった。結末は衝撃的。
何気にブラピが主人公の新米刑事役なんだよねん。w
おまえは自分が常人とは違う異常者だと認識しているか?と問われて、
私は選ばれた者なのだ、とか言っちゃう犯人が素敵すぎです。w
「『世界は美しい。だから戦う意味がある。』と言う有名な詩。二行目には同意だ。」
というエンディングのベテラン刑事の台詞が意味深い。
合わない方は回れ右がお勧め。
もうルサンチマンにすら縋りたいとは思わない。
自虐で笑いを取れるようになることが今の目標。
口汚い本音全開です。2の話とかも普通にしちゃってるし。w
よい子は真似しないように。
言いたいことを言ってしまってるけど、
私の言葉には何の力もありません。
ここにある文章を勝手に無断転載したりはしないでください。(まずいないとは思いますが。w)
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